シャチハタクラウドとは
Shachihata CLoud(シャチハタクラウド)は、捺印機能と回覧機能を兼ね備えた電子決済サービスです。社内稟議の決済だけではなく、社外との契約業務・取締役会議事録などにも利用可能です。決裁文書はExcel、Word、PDFが登録可能です。
シャチハタが運営するサービスだけあって、氏名印、日付印、角印、代表印などオーダーメイドで印鑑の作成が可能になっています。
もちろん、電子契約にも使えます。電子署名(事業者立会人型)・タイムスタンプで非改ざん性を担保します。電子取引ソフトのJIIMA認証を取得しており、電子帳簿保存法に対応しています。電子取引から取引データの保管まで一元管理が可能です。
電子印鑑サービスにおける顧客満足度、導入しやすさ、リモートワークで利用したい、の3部門で3冠達成した、個人事業主から大企業まであらゆる業界で利用されているサービスです。
また、1人あたり110円/月から利用できる手軽さと、送信数によっても料金の変動がない定額制なのも人気の要因といえます。
Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)の特徴
Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)の主な機能として、電子印鑑の作成機能、電子署名・タイムスタンプ機能、回覧機能、グループウェア機能などがあげられます。
今使っている印鑑を忠実に再現した電子印鑑を利用できるので、紙と電子で使用する印鑑が変わりません。管理者で印面の割り当てができるので印面の不正利用を防止できます。また、捺印日時やユーザーIDが簡単に確認でき、どの印鑑で何の書類に捺印したかを一覧で確認できるのでセキュリティ面でも安心です。
電子署名法に準拠した立会人型電子署名を行うことが可能です。ログイン時の二要素認証で本人性の担保をします。さらに、公開鍵暗号方式を採用した電子署名の付与やタイムスタンプの付与で改ざん防止策を施し、書類の真正性を担保します。
捺印した文書をそのままワークフローにのせ決裁が可能です。紙で行っていた運用を変えずにデジタル化できます。回覧状況の確認や文書承認もPCやスマホアプリから簡単に行えます。
グループウェアでは、社内スケジュールや情報をオンラインで一元管理し、業務効率の向上に貢献します。予定共有・管理・施設予約ができるスケジューラ、タイムカード、掲示板、利用者名簿、名刺フォルダ、オプション機能としてToDo、チャット、ファイルメール便などが利用可能です。
電子印鑑の作成機能 | 手持ちのネーム印・日付印・角印・丸印など利用しているどんな印鑑も電子印鑑化 |
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電子署名・タイムスタンプ機能 | 署名時点での文書の存在・署名以降の文書の非改ざん性を証明する |
回覧機能 | 社内・社外への回覧ルートを設定でき、回覧状況も確認可能 |
PUSH通知・二要素認証機能 | スマホアプリからのPUSH通知や顔・指紋でのログイン認証が可能 |
グループウェア機能 | 社内のスケジュールや情報をオンラインで一元管理。スケジューラ・タイムカード・掲示板・利用者名簿・名刺フォルダ |
シャチハタクラウドの料金とプラン
Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)のプランごとの価格と機能は下記の通りです。
エントリー | ベーシック | プレミアム | エンタープライズ | |
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価格 | 1人あたり 110円(税込)/月 | 1人あたり 330円(税込)/月 | 1人あたり 440円(税込)/月 | 1人あたり 550円(税込)/月 |
用途 | 標準機能のみでスタート | 社内回覧に利用する場合 | 電子帳簿保存法対応をする場合 | セキュリティ強化・電子帳簿保存法対応をする場合 |
機能 | オプションは追加 | オプション6個 | オプション9個 電子帳簿保存法対応 | オプション12個 電子帳簿保存法対応 電子署名・二要素認証 |
ポイント
- 用途に応じたプラン×利用人数
- 印鑑は+110円/月で追加できる
- エンタープライズ以外のプランでは初回は550円以上の購入が必須
- 標準機能(エントリー)では捺印・ワークフロー(保存容量1GB/保存期間1年)・グループウェア機能が使える
運営会社「シャチハタ株式会社」について
シヤチハタ株式会社は、愛知県名古屋市に本社を置く、シヤチハタ印(ネーム印、Xスタンパーなど)、スタンプ台、朱肉などの印鑑用品や文房具の製造・販売を行っている企業です。
シヤチハタ印(ネーム印、Xスタンパーなど)、ネームペンなど、スタンプ台のいらない浸透印製品は独自の商品として広く市場に認知されています。その他にもガラスや金属など非吸収面へのなつ印が可能な特殊インキ製品や、様々な業界ニーズに合わせた特殊用途製品なども製造販売しています。また、市場ニーズの変化にも対応し、電子印鑑システム「パソコン決済」も販売しています。これまでにISO9001・ISO14001の認証を取得しており、洗浄用アルコールの再利用・製造過程で生成する塩水の再利用など、環境保全にも意欲的に取り組んでいます。
2020年(令和2年)電子決済サービス「Shachihata Cloud Business シヤチハタクラウドビジネス」を発売しました。変化したビジネス環境に対応するべく、事務用品を中心とした文具印章事業だけでなく、電子印鑑などのIT事業をはじめとした、新たな分野においても成長を遂げている企業です。
シャチハタクラウドの使い方
Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)の使い方について、電子契約を実際に行いながら解説していきます。
30日間無料トライアルで試してみました!
Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)の基本的な申請から承認までの操作手順を実際に行いながら解説します。
トップページの「無料トライアル」ボタンをクリックして、無料アカウントを作成します。会社情報と使用者の情報を入力して申し込みます。
申込が終わると指定したメールアドレスに仮パスワードが記載されたメールが届きます。「ログインする」よりログイン画面に移動するので、指定したメールアドレスと、仮パスワードでログインします。
ログインして管理画面に入ります。右上「ヘルプ」の左にある「設定」ボタンをクリックして、ログインパスワードを変更しておきましょう。
申請文書の作成~送信
「新規作成画面」で枠内をクリックしてファイルを選択、または枠内にファイルをドラッグ&ドロップします。
文書がアップロードされます。「+」ボタンで追加で文書をアップロード可能です。右側のメニューにある「ご利用可能な印鑑」から捺印する印鑑を選択し、文書上の捺印位置へ配置します。
「回覧設定」から文書の宛先を設定します。直接入力の他に「アドレス帳」「お気に入り」「テンプレート」などから宛先追加が可能です。宛先を入力後、「追加」をクリックすると宛先が確定します。「申請する」をクリックします。
(署名依頼を受けた)承認者の捺印について
依頼者にメールが届きます。文書へのアクセスコードが書かれただけのメールと、文書へ移動するリンクが掲載されたメールの2通が届きます。既にShachihata Cloud(シャチハタクラウド)のメンバーの場合は「受信一覧」へメールが届きます。
Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)のメンバーでなくても署名は可能です。利用規約にチェックを入れて、「回覧文書を開く」で文書を開きます。次の画面でメールに記載されていたアクセスコードを入力します。
まずは印面を登録します。文書のとこでもよいのでクリックすると「印面登録」の窓が出てくるので、名前を入力して使用する印面を選択して登録します。
必要項目を記入し、登録した印面を配置します。署名を終えたら「次へ」をクリックして進みます。
署名完了後、依頼者と署名者双方に完了のメールが届きます。文書を閲覧・ダウンロードするためのアクセスコードが記載されたメールも一緒に届きますので、閲覧時にコードを入力します。
ダウンロードした文書の捺印をクリックすると、捺印プロパティを確認することが出来ます。無料トライアルでは電子署名・タイムスタンプは利用できませんが、捺印プロパティで捺印日時の記録を確認することが可能です。
まとめ
Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)は、捺印機能と回覧機能を兼ね備えた電子決済サービスです。申請書・稟議書などの社内稟議の決済だけでなく、見積書(請求書)・受注書(注文書)・契約書といった社外との契約業務、取締役会議事録などにも利用できます。
電子契約だけでなく、グループウェアやバックオフィスに関する機能も搭載しています。メンバーとの予定を一括管理できるスケジューラーやビジネスチャット、勤怠管理までワンストップで提供しています。
また、ログイン時の2段階認証のほか、ログインできるIPアドレスの制限を設定できます。公開鍵暗号方式も採用し、電子署名やタイムスタンプの真正性を担保しています。ただし、標準プランでは電子署名機能とタイムスタンプ機能がなく、書類の保存期間が1年とかなり短いことが気になる点です(有料で期限を延長できます)。
エントリープランは110円/1人からとリーズナブルですが、電子署名をするにはエンタープライズプラン(550円/1人)の契約が必要となります。長期保存キャビネットはプレミアムプラン(440円/1人)から利用可能です。
しかし、そういった長期保存キャビネットや電子契約、タイムスタンプなどの機能はオプションとして追加することもできるので、柔軟な契約プランといえます。
ポイント
- 電子契約だけでなく、スケジューラーやチャット、勤怠管理などバックオフィス機能も充実
- 標準プランでは電子署名機能とタイムスタンプ機能がなく、書類保存期間も1年と短いので注意が必要
- 電子署名や長期保存は上位プランで利用できるが、それ以外のプランでもオプションで利用できるようになる
- ハンコ造りのトップ企業が運営するサービスだけに安心して利用でき、捺印との相性も良い